「預言者ピッピ1」 地下沢中也
高校生のときにコミックキューで1を読んでからどう
続いたのかわかんなかったのだけどなぜだか最近になって
単行本が出ていたようで…って買って読んでみたらものすごく
恐ろしい話になってた。最後のコマでおしっこ漏らしそうになった。
ピッピは大地震を予知して、人々を救うために作られた子供型
ロボで、ピッピ開発者の子供の、4.5歳の男の子が親友なのだけども
その子が目の前で事故死してしまい、ピッピもそのショックで機能が
停止してしまう。ってところまでが1話まで。
子供のかたちをしていてもピッピはロボットだから、
想像するとか空想するとか願うとか、
そんなことはできなくて、でも友達の幼児は空想と願い事盛りで
そんな話ばかりするけれど、やっぱりピッピにはわからない…
と思ってたらいきなり目の前で友達が死んで、生まれてはじめて
ピッピは彼が生き続けることを願い、想像し、死んだはずの
男の子と話をする空想に逃げ込んだ…ってところなんだけども。
2話からものすごく怖い。そしてさっきも書いたけど
1巻の最後のコマが怖さのクライマックス。まだ続くらしい。怖いなあ。
「大発作」ダビッド・ベー
フランスの、有名なマンガ家(らしい)の自伝マンガ、去年の会社の本市で
買ったけど放置してたのをこないだ読んだ。寝る前に読んで2週間
くらいかかった。ジャンプくらいの厚さのマンガなのに。
主人公ダビッド・べーの
お兄さんが子供のときにてんかんの発作に襲われるようになった
ので、病院にいくけれども直らず、まだてんかんの治療法も未発達
だったらしく家族はお兄さんの治療法を病院以外でがんばって探し、
家族全員でいろんなことを(謎のオカルト教団に入会してみたり、
自然派コミュニティで生活して
みたり…)ためすけれど、周囲の病気への無理解や、お兄さんの
発作や思春期から始まった癇癪や暴力、無気力に疲労していく…
という重苦しい内容だけれど、子供時代の主人公の、自分を守るため
の、これまた重苦しい空想が豊か過ぎてせつない。こころの中で
「ぼくを守る鎧は、夜だ」と言って一人で庭の森に夜に出かけて
行って誰のことも心から閉め出してゴスな空想の鳥人間たちと
遊ぶところは、なんとなくみんな、子供だったときに覚えがあるんではな
いかな。
絵が、絵本のようだけれども邪悪で、ぐいぐい引き込んでくるし
すごい臨場感を持っていて当てられる。決してさびしいとか悲しいとか
本人は言わないし、渦中にあった人がそんな端的な言葉で他人事みたいに
自分のことをまとめたりできない生々しさのまま、そのさびしさとか悲しみが
自分の感情のように思えてきてしまう。
多分描くことで、やっと自分に起こったことを整理したのだろうと思う。
お兄さんのことを助けたいけれど何もできないし、
怪物のようになってしまったお兄さんとはもう仲良くできない
悔しさだとか…辛いなあ。でも読めてよかった。辛いなあ。
ついカッとなって牛肉塊3キロとすじ肉を1キロ、ステーキ肉を五枚を
オークションで競り落とした。母には、ちょっと怒られた。
自分でも競り落としたあと少し途方にくれた。
でもオークションには、はじめからカッとなる人用に
設定されたとおぼしき
「豚肉丸々一頭分各部位合計10キロセット」とか
そういう恐ろしいセットが結構あって、きっとつまり、
私だけじゃなくていろいろな人にとってカッとなる事を楽しむ
イベントごとのようなものなのだ。特に肉。
つねづねあの、ニュースで棒読みで読まれる、
殺人とかのフワフワした動機を無理に言い表した犯人の
言葉らしき決まり文句の
「ついカッとなってやった。今は反省している」
をめちゃくちゃ怖くて乾いてると思っていて、
それはずいぶん前からで、2ちゃんねるでも
決まり文句になり始めて居ると知ったときにそれを
怖がってるのは自分だけじゃないんだと思って、安心した。
会社の人がタイに行ってきて、お土産をくれた。
タイの空港にはお坊さん用の瞑想部屋があるらしい。
タイって大乗仏教だっけ…とかそんな話をしてた。
あと、ニューハーフが女子としてホテルのフロントや
レストランで働いており、おそらく会社でもOLとして
働いており、何か自由だったそうだ。それは、女子に
なりたくてなった男子なのか、職業としてのニューハ
ーフなのか。職業としてのそれが転職した結果の
OLウェイトレス受付嬢なのか…。とにかくたくさん居て
普通に街に溶け込んでおり女子として
働いていてそれはごく当たり前のことだそうだ。
なんだか良いところだと思った。
金魚の袋に入っているのは、タイのお菓子で
一見おこしなのだけど味はドーナッツであった。
何かを穀物を揚げたお菓子でぺそっとしており
表面は蜜でべたべたしていてなかなか美味しかった。
韓国の思い出チョコレートは、普通の味がして安心した。
大学でもらう韓国チョコは朝鮮人参チョコばかりだったので
韓国土産でチョコときたらもう朝鮮人参だとばかり思っていた。
小樽の山の上の、見晴らしのいい斜面にある公園に
ブランコがあって、乗ると良い見晴らしと斜面であることと
崖にあるブランコであることすべてが三半規管に作用
して吐きそうになった。もしかしたら、ブランコに長いこと
乗っていなかったからってだけなのかもしれないけれど。
大きな仏舎利塔もあって、大名の墓なの?と思ったら
明治時代に小樽港から出航した日本の船がロシアのパルチザンに
撃沈されて乗っていた人がみんな死んで、その慰霊碑だそうだ。
昨日は、ベロニカと薄野のサウナに行ってきた。
夜は、北大を散歩した。北大の中には、クロックタワーがある。
遠くから見ると恐ろしげだけれど、近くで見ると案外新しくてきれい
な建物だった。
あとは今日したことといえば、イチゴをつぶしたことくらい
イチゴ牛乳のことを、何かエッセイかなんか本でずいぶん前に
「なんだそんな、血膿のような物」と言っているのを読んで
一瞬だけ相当嫌になったけれど、相変わらずイチゴ牛乳には
しているよね。その本の内容は忘れてしまったけれど
炊き立てご飯のにおいを「大便のような」と言い表していたことも
血膿とともに強烈に覚えている。何だあの本…