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26 April 2024            [PR]  |   |
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「預言者ピッピ1」 地下沢中也
高校生のときにコミックキューで1を読んでからどう
続いたのかわかんなかったのだけどなぜだか最近になって
単行本が出ていたようで…って買って読んでみたらものすごく
恐ろしい話になってた。最後のコマでおしっこ漏らしそうになった。

ピッピは大地震を予知して、人々を救うために作られた子供型
ロボで、ピッピ開発者の子供の、4.5歳の男の子が親友なのだけども
その子が目の前で事故死してしまい、ピッピもそのショックで機能が
停止してしまう。ってところまでが1話まで。

子供のかたちをしていてもピッピはロボットだから、
想像するとか空想するとか願うとか、
そんなことはできなくて、でも友達の幼児は空想と願い事盛りで
そんな話ばかりするけれど、やっぱりピッピにはわからない…
と思ってたらいきなり目の前で友達が死んで、生まれてはじめて
ピッピは彼が生き続けることを願い、想像し、死んだはずの
男の子と話をする空想に逃げ込んだ…ってところなんだけども。

2話からものすごく怖い。そしてさっきも書いたけど
1巻の最後のコマが怖さのクライマックス。まだ続くらしい。怖いなあ。

「大発作」ダビッド・ベー
フランスの、有名なマンガ家(らしい)の自伝マンガ、去年の会社の本市で
買ったけど放置してたのをこないだ読んだ。寝る前に読んで2週間
くらいかかった。ジャンプくらいの厚さのマンガなのに。

主人公ダビッド・べーの
お兄さんが子供のときにてんかんの発作に襲われるようになった
ので、病院にいくけれども直らず、まだてんかんの治療法も未発達
だったらしく家族はお兄さんの治療法を病院以外でがんばって探し、
家族全員でいろんなことを(謎のオカルト教団に入会してみたり、
自然派コミュニティで生活して
みたり…)ためすけれど、周囲の病気への無理解や、お兄さんの
発作や思春期から始まった癇癪や暴力、無気力に疲労していく…
という重苦しい内容だけれど、子供時代の主人公の、自分を守るため
の、これまた重苦しい空想が豊か過ぎてせつない。こころの中で
「ぼくを守る鎧は、夜だ」と言って一人で庭の森に夜に出かけて
行って誰のことも心から閉め出してゴスな空想の鳥人間たちと
遊ぶところは、なんとなくみんな、子供だったときに覚えがあるんではな
いかな。

絵が、絵本のようだけれども邪悪で、ぐいぐい引き込んでくるし
すごい臨場感を持っていて当てられる。決してさびしいとか悲しいとか
本人は言わないし、渦中にあった人がそんな端的な言葉で他人事みたいに
自分のことをまとめたりできない生々しさのまま、そのさびしさとか悲しみが
自分の感情のように思えてきてしまう。
多分描くことで、やっと自分に起こったことを整理したのだろうと思う。
お兄さんのことを助けたいけれど何もできないし、
怪物のようになってしまったお兄さんとはもう仲良くできない
悔しさだとか…辛いなあ。でも読めてよかった。辛いなあ。

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