かたみち100キロ交代の運転で、ともだちふたりと稚内まで行ってきた。
稚内は日本最北端の町で、景色が外国と言うより異世界のようでまさに
さいはてだった。
私は稚内で生まれて二年暮らしたらしいけれどもうあまり覚えてはおらず
1歳のときに、自宅の裏の砂浜でゴマフアザラシの子供に噛まれ,そのア
ザラシの親が見当たらず、父母がそれをノシャップ寒流水族館という
水族館に連れて行ったという話を最近思い出し、そのゴマフアザラシを
見に行ったのだった。調べたところゴマフの寿命は30年らしいので、会え
るかと思ったのだけれど、飼育員さんに聞いたところもう死んでしまった
そうだ。
はじめてユースホステルを利用したけれども、3人だのに超広い8人部屋を
使わせてもらえたのであった。結構快適であった。
憧れの風車23基縦列道路にも行けて、また鴨と白鳥が何千羽も集まる
美しい大沼にも行けて楽しかったけれど、小学校に上がるまでは
何度も里帰りはしていたけれども生活していたことは覚えが無いところの
15年ぶりくらいのきれいな景色は妙にせつないものがあったけどそれは
ホントはちょっと覚えてるけどよく思い出せないからなのか、単にさびしい
景色だからなのか、家族のルーツだからなのか。
きっとちょっとずつすべて当てはまるのだ。匂いとか温度とか寂れ方とか
空と海と山の色が光のせいで違うのとか。
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