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そのあとロシア料理食べてきたけどどっちもそんなに
期待したようなものではなかった。
ペルセポリスは、ものすんごい逆境をものすごい勢いで
逃げ延びてきたイラン女子の物語かと思えばそうでもなく
(逆境には違いないけども)あくまで私とかその辺のぜん
ぜん立派でもない普通の人が体験したところの戦争のよ
うな...
野口英世の伝記ドラマのような濃厚さとガッツを期待して
いたわりにそうでもなかった。なんて言うと物見高くて傲慢
で嫌になるけどだって期待してたのはそれだったもので。
イランに住んでるインテリ金持ち家族のわがまま娘が
パリに留学したり居場所が無くてぶらぶらしたり大麻吸ったり
失恋したり失恋の傷心で実家に帰ったりうつ病になって自殺
未遂をして地元の大学に入ったとたん結婚したかと思うとすぐ
に離婚してまた留学したりとかそんな、わりとけだるい話だった。
あの娘だけの物語ならばすべてにうんざりしていたところ
だけど、叱ってくれる彼女の祖母が居て、したたかで優しい
賢い人で、展開と主人公と私にとってそれが鍵と救いだった。
絵がとても良かった。イランだからイランの巻物と同じように
木の枝の先がきれいな唐草模様になっていて、鳥や獣が華奢
で可愛くて、なんか色っぽい目をしていた。
子供時分の、死体を見たときの恐ろしさとか、爆弾が落ちてきて
怖かったこととか夢の中で出会う神様だとかをものすごく
身近に感じた。素朴な絵のアニメって感情を強烈に
共感させるところがあると思う。実写だったならばおそらくあ
んなに生々しく共感できなかった。
あと、イスラム女性のヴェールは当たり前だと思っていたけれど
それは案外ここ3.40年くらいの間に、「絶対につけなくてはなら
ない」物になったって言うことを知った。と言うか多分、中学生の
ときにそう習ったってことを思い出した。
で、私はと言えば結局物見高くて傲慢だった。
彼女と同じ立場なら、同じように、外国で居場所も無く
結局どうもしないしどうにもできない。
映画の中に、サモワールが出てきて、サモワールってロシアの
紅茶を入れるために常に湯を沸かしておく、蛇口つき卓上ポット
で、蛇口からお茶が出てくるものなのだけど(茶を入れる層とお
湯を沸かしてる層が2層になってる仕組みなのか?)
ロシア料理店にもあった。
中井さんにヴェトナム料理が食べたいって言われたんで、会社の人に聞いたらあそこにしなさいって二、三人から言われた店に行ったのだけれど彼にはかなり不評だった。「というか君が紹介する食べ物屋ははっきり言っていつも不味い」的なことを言われたのでデザートはメイド喫茶の大きなパフェ(別に美味しくない上に巨大)を勧めたら、結局中井さんの好きな10年に一回くらいの頻度(!?)で通っているというあくの強い有名店に行ったのだけれど噂以上の魔境だった。パフェはとっても美味しいけど、怖くてもう行きたくない。でも怖さを忘れた頃にまたふらっと行っちゃいそうで怖い。中井さんのお勧めの店はたいてい魔境だ。
最近読んだマンガ
羽生生純 「ワガランナァー」 :不審者。絵からして不審
水野純子 「人魚姫殿」:何度も読みたい。というか二回目以降は鑑賞。
比古地朔弥「けだもののように」:ヨリ子がとても魅力的。とても良かった。
ますむらひろし「コスモス楽園記1」:良い、続きが読みたい。
けだもの~以外は半年に二回くらい会う友達がこないだ貸してくれた。
いいマンガばかり貸してくれるけれど山本直樹が苦手らしい。
blueの対になる、最近出たredをそのうち読もうと思う。
社員が、火曜に急に宮本輝の上下巻の小説を貸してくれたのでちょっと気が重い
宮本輝の「オレンジの壷」って本を5年ほど前に読むように言われたことがあり
3ページでやめたことがある。ので母親に読ませている。