海沿いのきれいな崖道を通り、増毛という、果樹園と酒造所と甘エビ漁の町に三年ぶりに行ってきた。
まえは鈍行列車を乗り継いでほぼ一日かけてついた町だけどいまは車で海沿いを飛ばしたらかたみち二時間弱で着くみたい。まえは、変な宿に泊まってそこのやたらと話好きのマスターの人生のはなしやインド旅行のはなしやジャイアンリサイタルを聞かされたり、レンタサイクルで町や灯台や果樹園を回って、時期は六月の末で、いちごをお腹一杯食べた。いちごなんて食べてお腹一杯にしても30分で空腹になるんだけど。
いちご畑は夏でも雪が残ってるアルプスみたいなきれいな山の麓にあるし、海は矢鱈と青いし私は失業してたしで、増毛なんて町はほんとにあったのかな…という感じのきれいすぎる天国みたいな記憶だったけどもちゃんと普通に存在してた。
天国度は、列車で行ったほうがより強いみたい。
でも、海沿いで菜の花畑とかを見たし、車で一泊したらまた違うかも。
で、その天国のお豆腐屋さんのあぶらあげを買ってきて、蕪の葉とじゃこと炒めて食べたらやたらと美味しかった。
その店のやたらと美味しい豆乳は、まえは店頭で売ってたけれど今は予約販売だって。一泊しなくちゃ飲めないみたい。一泊したい。しかし変な宿には泊まりたくない。
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