寒くなって雪も少しずつ消えるのに時間がかかるようになって休みもうちにいてばかりだけどこないだは、美唄の上のほうにある我路町という昔は炭鉱で栄えた立派な町だったけれどいまはもう人の少ししか住んでいない空き家ばかりの町に行った。雪でつぶれたり、取り壊されかけたようなしかしそうでもない不可解な風化と崩れ方をした建物がほとんどで、天気も悪く植物も枯れてむき出しに見えていてさびしく恐ろしくもあり、同時にわくわくもした。もう夕暮れで恐ろしいので通過しただけだったけれど、次はもっとよい季節に浅い時間に行ってみたい。
その先のさらに山には、炭鉱のあとの記念公園があり、真っ赤な塗装の鉄骨でできた巨大な塔(滑車がついており掘り出した石炭を引き上げる役目をしていたと思しきもの)が二つ、真新しいような感じでぴかぴかに整備されて立っておりその向かいの絶壁には8階建ての大きなビルのようなものが絶壁と密着して建ち、荒れ放題に風化して黒ずんでいたのでものすごく恐ろしかったけれど結構天気のせいもあるんだと思う、あと、わたしはあまりに巨大な、ダム等の建造物を見ると恐ろしい気持ちになるところがあってほかの人はそれほど怖がっていないようだった。
昨日は、すてきなコップを買ってきた。見た目よりも薄くてずいぶん軽い。そういえばじぶんのためにこんなふうな焼き物のコップを買ったのははじめてだ。
さっきは、飲み残したワインで鶏肉を煮た。白ワインで作る煮込みのはずだったのだけど残したのは赤ワインで、見た目がとても不気味。にごった鼠紫色で、ドラえもん映画の魔界西遊記?のような回があって冒頭で
テレビゲームのなかの魔界にリアルが侵食されてのび太のまちののび太たち以外の人々は日常の面影を残したまま魔物と化すんだけどそれでのび太ママの作っていた蛙の目玉のスープはこういう色をしていたよな…などと思いつつ味見をしたらとってもおいしかった。暗闇で食べたら良いのかも。怖いんだあの映画
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