去年から中断しては読むのを繰り返してさっき読み終わっ
たんだけども。
ラスコーリニコフは、ナポレオンみたいに歴史を動かす英雄
にとって目的をとげるための殺人や悪の行いはなんでもな
いことだというか、選ばれた特別な人間が遂行する大きな
行いに道徳は適用されないとか、世の中には凡人と英雄が
いて、自分は英雄に属するはずだがどうもそうも思われなく
なってきたとかいやそんなわけは無いとか言っていてすんご
い悩み倒して殺人強盗までして迷走するんだけど、
ライトは俺は選ばれてるとか思ってても悩まないし大真面目。
悩まないから頭が弱いのかなあと思ってたけど、
でもラスコーリニコフにもノートをあげたら別に悩まずライト
になるのかもしれない。で、ライトもノートを拾う前はラスコーリ
ニコフだったのかもしれない。
マンガの、第一部の最後まで読んでいないんだけれど
ふたりとも不幸な女子を結果的に救い彼女に愛されていること
を利用する。ラスコーリニコフはソーニャのおかげで
病的な自意識がんじがらめの英雄からただの人間に戻ることが
できたけれど。
同じくらいの頻度で鬼気迫ってて、緊張感がインフレしてるん
だけども、デスノートの緊張感はLが死んじゃってスプーン落
としたとき以外上滑りしているような気がしてわたしには切実
じゃなかったんだけど、罪と罰のはいちいちヘビーで切実だった。
ので何度も疲れて読むのをやめた。
もちろんあの上滑り気味のクールな緊張感が魅力なんだとも思う。
悩み倒すライトのお父さんの影が同じ空間に居るとは思えないほど
異常に濃いとか。蛇のような目でエロ本を見てるライトとかあとライト
のものすごい顔とか。
デスノート読みたい
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