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たましいの自由について。

胎界主っていうウェブマンガを大好きでもうずっと読んでるんだけど三日に一度
3枚ずつ更新していく超大作ウェブマンガで膨大な枚数と、行間(コマ間?)を読
ませるような説明をし切らない描き方と独特のコマ割りと複雑な伏線や展開で
(見開きではなくて横長のページでタンタンのマンガ絵本みたいな感じのやつ)
うわ読めないって思った人はきっとはやくに読むのを諦めちゃうはずなんだけど
めちゃくちゃ面白くてたくさんの人が読んでいる有名なマンガです。


いろいろな強そうな悪魔とか、別の世界や、妖精や神様のチームなんかがそれぞれの
利益のため世界の維持のため小競り合いをしている。
だけどいろいろな強大な勢力の中で一番非力な、人間だけが
「たましい」を持っていて、それは過去にないものを作り出せる唯一の能力で過去にな
いものを作るというのは不可能を可能にする力であり、そうやって唯一、種として成
長して拡大していく勢力だという設定がある。

ほかの悪魔だとか妖精の世界ではそれができなくて、でももともとこの世に生まれた瞬間
から強すぎる力は持っていてはじめから
ゲームとかでレベル99以上にはもう行けないような状態で、人間をエネルギー
資源としてなんとかそれぞれの世界を経営する構図になってる。人間をエネルギー源と
しか思わないものがほとんどだけど(まどかマギカのキュウべえたちの世界みたいな感じ)
進化って驚異だなって思ってる存在もいる。

たましいの力でもって不可能を可能にする人といってもその影響力は大なり小なりあって
例えば新しいレシピを作る料理人とか、富を生む投資家とか、それまでにない作品を生む
作家とか芸術家とか政治家とか社長とか宗教家とか発明家とかそういう人々を「胎界主」
という。自分の意志で決めたことをやって何かを生み出せる人たち。

そういうのがずば抜けて強い胎界主が主人公で自分の持っていきたい展開にどうにか
しかし確実に持っていく力のある、でも何も信じられなくてじつは生きているだけで
もう大変な人で大人なのに碇シンジくんみたいにガタガタの、大人だからすねててそれ
どころじゃない人で読んでもらう他ないんだけどぜひ読んで欲しい。

胎界主のたましいが力を発揮するには、胎界主の「自由意思」がなくてはならない。
自由意思っていうのは文字通りの、それを自らが望むことだ。望むことは自分の欲望を信じるこ
とだよね。それがその人の周りを巻き込んで影響された人がその人の行為の一部に(組織に加わ
るとかしたいことに協力するとか部下になるとか)なっていくことでその人々を胎界主に対して「胎界物」と呼ぶ。
それで、その影響下にある事物を胎界と呼ぶ。規模の大小はあっても
胎界を作って何かを成し遂げることは「創造行為」と呼ばれる。

胎界主のはなしをしたいのではなくて、いや、したいけど
物語というのは何かを強く望む人が主人公で、現実世界でもそうだけど
そう言う人は影響力をもってなにかしらやるでしょう。

でも、なんでもできる「たましい」の資質はみんながもっていても
何かを成し遂げるところまで強力な意志と信念を持てずに生きて死ぬ人がほとんどだよね。

私はいろいろな物語が好きだけど、あまり自分に主人公感は感じない。
自分の人生で「たましい」を持っていて人生の主人公ではあるはずなんだけど。

ドストエフスキーのカラマーゾフの兄弟の物語中の物語で次男のイワンの作った
「大審問官」ってう話がある。内容は、イワンたちが生きてるのって
130年くらい前なのかな。それくらいにキリストが蘇ってしまう。それで本物か偽物か
大審問官のところに連れてこられて面談をするのだけど、本当に蘇ってくれたのだとしたら
人間の罪は許されてみんなの魂は罪から自由になるのがいまこの瞬間ってことだよね
(昔小学校の前で配られてた怖い絵の聖書絵本の知識だとそういうことだったと思う)
だから大ニュースだし、もし偽物ならほんとにシャレにならない冗談で処刑ものだよね。
重要なことだからキリストと大審問官は二人きりで極秘面談を行い、まちがいなく本物だって
判断したのにそれでも偽物だったことにして公開処刑をしてしまう。
どうしてかというと、大審問官はたくさんの信者の「罪に縛られてる代わりに教会や信仰心
に守られてきた心」がひとり立ちして急に世界に立ち向かうなんてできないと判断したから。
だからうそでも今の、割と心の平和があるこの状態を維持して信者を守らなくてはいけない
し、それが自分の仕事だしそれが今の世界だし神様はもう蘇らなくっていいってこと。

この話の主人公は大審問官で信念を持ってキリストをまた殺しちゃうってところは確かに怖い。
世界に立ち向かうのは自分だけでいいって言ってる。すごく傲慢だ。

作者のイワンは結局、こんなことを言う無神論者だから(でも人の心の中の悪魔を信じてる)自
分の自由意思に潰されてしまう。不幸な人間が存在するこの世界で自分は幸福になんてなれ
ないとか言ってるからもう世界には絶望してるんだけど、それでも本当は神様を信じてて不
幸な子供を救わないことに不満を抱いてる。

自由意思で無神論でこの世界の主役(殺人をしても罪に問われないナポレオンとか英雄たち)
の仲間入りをしたかったのが罪と罰のラスコーリニコフで正義感のつもりの傲慢な自由意思
で試しに人殺しをしてみるんだけど、無神論すぎでダークサイドに落ちたご近所さんが妹に求愛した後自殺をしたり、
不細工で人間味のある常識人の(デスノートのLみたいな)
判事においつめられたりキリスト教狂信者の、めちゃくちゃ不幸で絶対救われてない境遇
でも信心ぶかい売春婦のソーニャに救われたりして恐ろしく困難で迷惑な回り道をした後人間の
心を取り戻す。この世界の主役にはなれなかったけど、自分の人生の主人公にはなれそうだってところで話は終わってる。
この人はすごくいい友達とかいるしもともといいやつだったから地獄におちずに済んだみたいなんだけど。

自由意思を持つことはそんなに怖いことで大変なことなんだろうか。
思い出してたのがドストエフスキーだったので自由意思と無神論がセットみたいになってるから
すごく大変なことみたいに思えるけど、異文化として無神論とか大変だなあって思うけどキリスト教
はもともと私のものではないので、こころの切実さはリアルでも、無神論の罪深さはピンと来ない。

ルフィとかナウシカとか悟空とか風立ちぬの男とか最後まで読んでないけどゴンさんとか
物語の主人公の人格は、ブラックホールみたいになるのはどうしてなんだろうって時々考えてい
て、大審問官が虚無であるのと同じ現象なのかもしれないなとかそういうことを話していた
ら熱が出た。

ゲド戦記のハイタカは、ブラックホールに立ち向かっててすごいよね。

大義と信念のある人は主人公になるんだけど
虚無の匂いと薄情さでなんだかついていけなくなる。

正しさはそれぞれの思い込みで出来ていて、信念はそれをさらに強化したものだから
他人のそれについていけないのは当然だとして、

自分のことをそう思えないのは、信仰もないのになんなんだろう。




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