ポレンタと言うのはトウモロコシの粉を水で溶いて30分煮込んだ餅というか糊か粥(よりも粘度が高い)のような食べ物で、クックパッドには北イタリアの質素な家庭料理で、濃い味の煮込みなどの付合わせと書いてあったけど淡白でウマズイ。それにチーズ掛けて食べながら、ソフィアコッポラのマリー・アントワネットを観た。
前に観たロストイントランスレーションと同じく、淡々としながらも猛烈にさびしげではなやかだったから、バージンスーサイドは観てないんだけど、多分ソフィアコッポラがどんな映画を撮ってもいつもこうなんだろうと思った。どれをみても、場面とは関係なく泣きそうなときに 鼻がつんとする感じになるんだと思う怖い。
華やかな生活のなかでひたすらマリーアントワネットがひとりぼっちで寄る辺無いのがかわいそうで、それがまた甘美だった。
劇中劇の中で、マリーアントワネットが自作の歌曲を歌うのだけれど、去年くらいにカーラジオで聴いたことがあるメロディだったと思う、最近発見された楽譜らしい。やっぱりそれは可愛いのだけれどさびしげだった。
観たときの状態もあるのかもしれないけどロストイントランスレーションよりも孤独むき出しな感じがしなくて,やっぱり鼻はつんとしたけど今回は泣かずに済んだ。
そして、最期の方で家庭内別居の夫ルイ14世との間に、夫婦の愛ではないけれど運命をともにする人どうしの絆が生まれるのが救いで、その表し方がとてもさりげなくてしびれる。
DVDにはさくらんの予告も入っていたけれども、あの映画もたぶんそのうち観るけども、予告をみるかぎりではさりげなさなど皆無な気がする。
安野モヨコのマンガを読んだときはシュガシュガルーンの方が面白いと思ったくらいでそのシュガシュガルーンもちょっとしか読んでいないのだった。たしかさくらんてものすごく淡々としたマンガだったような…。
PR