私は事実マンションに住んでおり、同じマンションで展開するが登場する人の時系列がめちゃくちゃな悪夢。
祖母は現実では近くの病院で、地方が進み、足腰も弱り、ベッドで寝て暮らしており、おととしついに飲み込む力も衰えてへそから入れたチューブと胃をつなぎ、そうして食物を体に入れている。問いかけにはあまり答えない。
夢では一番奥の広い部屋で祖母を自宅介護している。祖母は動けないものの口は達者で憎悪に満ち、気が荒くてわがままで暴力的でいつも母や私と揉めている。鼻のチューブと機械がつながっていて、酸素を体に入れているようだ。
ある日私が祖母の体を拭こうとしていると引っ掻いたり物を投げたり、エクソシストの女の子みたいなひどい言葉で私を罵ったりして抵抗するので、それはいつものことだったんだけど、その日はたまたまかっとなってチューブを引き抜き枕で顔を抑えて黙らせると祖母が死んだ。遺体は同じく介護に疲れ果てた母と相談して山に捨てた。死に顔は異常に舌を長く出し、目を限界まで見開き、直しても直してもその表情のままなのでおそろしくなって顔に枕カバーをかぶせた。
その広い部屋とセミダブルの、介護ベッドは私のものになった。
その部屋で眠るといつも金縛りになる。おそろしい死に顔のことが頭から離れないし、うなるような耳鳴りが消えないしいつでも電気をつけても異常に薄暗いので嫌な感じだったが最初は気のせいだと思っていた。祖母を殺して捨てた気持ちがそうさせるのだろうと思っていた。数日たって母の友人一家が泊まりに来た時に、その長女(実際は21歳くらいだが夢では4歳くらい)が金縛りにあっている私に仏間にあった般若心経の経文(という名前であってるんだろうかあの、蛇腹折りの長いお経の歌詞カードみたいなもの)をひらいて私の体にかけようとしているが何度もベッドから転がり落ちてかけることができない。外は曇りで、カーテンは開いていて昼過ぎくらいなのに部屋の中だけとても薄暗い。その長女に、母親を呼んでくるように頼み、かけてもらうと動けるようになったので、3人で部屋から出ようとすると突然さらに部屋の中が暗くなり、電気の点滅のように明るくなったり暗くなったりを繰り返して皮膚がビリビリする。ときおり明るくなったときに私の周りの闇だけが丸く残っていることに気づく。私以外は何も感じていないようだ。ビリビリする闇は私をすごい力で壁に押しつけているので床にへたり込んで立つことができない。ということを二人に説明しても母には分かってもらえない。4歳児だけが母が手に持った経文を引っ張って、助けようとしてくれている。
数日後、友達が2人家にやってきた、高校の制服を着ていて、その当時の顔をしている。私は奥の部屋で眠るのをやめていたし、入るのも嫌だった。しかし彼女たちは私の奥の部屋に向かって歩いて行くので、台所で飲み物を用意していると彼女らがゲラゲラ笑っている。部屋の前の廊下に二人が立ち止まり私の部屋を指さして笑っていたのだが、半開きになったドアの向こうで黒い牛の尾が揺れているのだった。ぎょっとして入ると大きな黒い牛が一頭、こちらに尻を向けたまま頭を傾けて私を見ていた。またあの明滅する黒いものに壁に押さえつけられて動けなくなる。部屋は相変わらず電気をつけても暗いし、ふたつある窓は、外でものすごい雷が光ってるるみたいにビカビカ光るしはとても気が重かった。
そういうことは何度かあり、ウシだったり白馬だったり、水牛だったりサイだったりするのでうんざりするし眠れない。という内容のことを、車を走らせながら助手席のベロニカさんに話している。
というところで起きちゃって
とてもひどい寝汗をかいていた。
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