いつも乗らないバスに乗ったので、間違えて鉄塔がバカスカ建ってるさびしい荒野に行き着いてしまった。そして、おもに話したことといえば、覇王別姫という映画のことをたくさんと、何年かまえに自殺してしまったレスリーチャンのことを悲しんでいた。他にもいろいろ話したけれど、子供は順調に育っており、彼女はなんだか幸せそうだった。彼女のおなかの中で、私には未知で解らないことが起きていた。妊娠経過の話はおもしろくてもひたすらふしぎだったので、本格的に自分には縁のないことなのかもしれないなあと思いつつ帰りにワンピースを買って帰り、次の日着ていったら職場のみんなが「それはカーディガンに見えるんだけど」というので、多分そうだったんだろう。カーディガンに厚手のタイツという、変態みたいな格好ですごした。エプロンがあってよかった。
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