現実の世界は思い通りにはいかないことが多いけれど、
絵の中ではすべてが自分の考えるとおりになるのだ
自由なのだ、他社の存在しないそこでは絶対的な王様に
なれるのだと昔先生に言われた。
そのとき先生が羨ましかったしやっぱり今も羨ましい。
わたしの個人的な印象だけれどままならぬことはないと
言ったのは先生が男の人だというのも関係してるような気がする。
できないことはないって気分は
どちらかというとマッチョ寄りな気がする。
でも、そのとき一緒に話を聴いてた男子クラスメートと
先生が去った後に、先生の言葉について話をしたけど
彼の感想も私と同じく「先生が羨ましい」だった。
彼はマッチョなことは言わない人だったけれど、
同じ研究室にいたマッチョな人びとが聞いたなら
違った感想だったと思う。
先生は好きだったけどマッチョな人びとのことは
苦手であった。
先生は「現実はままならない」と言ったけど若いマッチョたちは
あるていどの現実も他人の犠牲で
(この犠牲には彼らはあくまできづかない。
もしくは当然のことだと考える)
思いのままになるはずだと言う感じだったから
あんまり話が通じなかった。
あの年頃特有のそれなのかと思っていたけどそうでもないらしい。
そして思えば先生にごちそうになったラーメンの数々
はマッチョな味がしていた。
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