会社の先輩のプードルと、「ミラクル7号」を見に行こうと思ったら
仕事が終わった時間にはもうやっておらず、「幻影師アイゼンハイム」
を見てきた。
好きな容姿のひとが二人出てきた、ヒロインの伯爵令嬢の少女時代
が美少女で、彼女とその婚約者の皇太子の尊大な態度とか、よく動
くきれいな目(小心だけど気位が高くて虚勢を張る上に激しい性格で
あるという設定の演技のために、しょっちゅう挙動不審な表情をする)
がツボだった。
流浪の旅に出たマジシャンの少年時代の、伯爵令嬢としたデートがすば
らしく良かったと思ったけど、プードルには眠たい展開だったそうだ。
「中国には、すべてを消すことのできる奇術師が住んでいるそうだ」って
遠い目をして令嬢に話して聞かせるもじゃもじゃ美少年マジシャンとか…
伯爵家のものに、二人の恋は邪魔だからもちろん引き離されるのだけど
追われて見つかりそうになり、もう引き離されて会えない!と思いつつ森の
秘密基地の暗がりに二人で隠れることしかできず、もう見つかる
って時に小声で「おねがい、私を消して!」って言う美少女とか…
プードルが眠たいって言った展開こそ私には良すぎた。
怖い名前とは裏腹にハッピーエンドなさわやか映画だった。
あと、朝ビューラーを使用中、突然、ビューラーの指を差し込む
箇所が抜けて、睫毛が引っ張られて結局片目の睫毛の半分が
ごっそり抜けてしまった。ゴムについた睫毛を見てぞっとしたけど
別に平気。今のところなんとも無いけどやっぱりゴミとか、
入りやすくなってるんだろうか。
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今読んでる不穏な本の内容
サラ・ウォーターズという小説家の書いた「半身」
星の形をした女子刑務所に孤独な美少女霊媒がいて
慰問に訪れる貴族の老嬢(って本人は言うけど30才位で、たぶん
レズビアンのような感じがしてはっきりとは書かれずにほのめかされ
てる)と仲良くなる話。いまのところは。秘密の呼び名で呼び合ったり
し始めた。ドキドキするわー
今日は、こないだ貰ったスミレのインクとガラスペンで手紙を書いたけど、
結構難しいものだった。インクをつけたばかりの字は、ペンにイ
ンクが乗りすぎてて超にじむ。思えばインクというものを、使ったことも
無かった。マンガを描いたのはペンだけど墨汁だし。墨汁よりもずっと
さらさらしていた。


貰った観葉植物をお風呂に入れてあげた。
お風呂に入れてあげるつもりは最初は無かったのだけれど
運ぶときに葉の束がポキったのであわれになって入れたら
さっそく元気になって新しい芽を出したりしている。


中学生のときに途中まで読んでた「ジハード」という新書ライトノベルが
集英社文庫から新たに出ているのを大学生のときに知り、今年の春から
ちょっとずつ買って読んでいたのだけどあと一冊で読み終わってしまう。
文庫化するに当たって結構いろんなところが書き直されている。
あいかわらず乱暴なお姫様は可愛いし、生態はハードに戦う体育系の武人
の癖に、中学2年生の図書委員のような内気な恋をしている。
新書のときよりもずっと深く掘り下げられた
キャラクターもいて、勝手に友達に再開したような気分でいたから読み終えて
しまうのは、結構さびしい。
文庫新キャラの、リチャード獅子心王の妃べレンガリア・オブ
・ナヴァール17歳は、私の頭の中で姫宮アンシーの姿をしている。
べレンガリアって、いい名前。


発売が延期に次ぐ延期で、予約したけどとっくに何か手違いで取り消され
たっぽいと思い込んでいた戸川純のベスト盤だけれど、アマゾンへの注文
が生きていたらしく今日うちに返ったら届いていた。
とてもすてきな内容だった。蛹化の女をはじめて聴いた。いままでは
パンク蛹化の女しか聴いたことが無かったので,歌詞はもちろんわ
かんなくて、今日はじめてその内容を知った。
パッヘルベルのカノンに片恋によりセミの蛹になった女の子の話の
歌詞がついている。
こないだ、さくらんぼ狩りの帰りに、友達の車の中で、私のアイポッド
シャッフルをスピーカーにつないで音楽を聴いていて、結構夜遅くな
った帰り道で戸川純の歌が固まった箇所が巡ってきて、運転していた
友達が異常に怯えていた。いい歌ばかりだのに。
さくらんぼ帰りの帰りには山の上にあるストーンサークルを見てきた。
ストーンサークルまでの細い道でセミの幼虫が歩いているのにであ
って、七年も土の中に居たのに踏まれて死ぬのは気の毒だと私たち
は思ってるけど…ファーブルは食べちゃったよね…「エビみたい」
って言って食べちゃったよね。とか話しながらそれからはそれらを
踏まないように注意して歩いた。
その三日くらい前に、10年位前に行ってた予備校で少しだけ話したこと
のある不穏な感じのめちゃくちゃ絵のうまい二個ぐらい年上の浪人生の
人がうつろな目をして
「昔、病院の庭の暗い森の中でセミの蛹を
カッターで真っ二つにしたことがある…」
と話していたことを思い出したりしていた。
そんな感じでさいきんはセミづいていた。